EC商品ページの写真と説明文、役割分担の決め方

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商品ページに写真を8枚並べ、説明文にはこだわりの製法と素材の話を丁寧に書いた。それでも「サイズ感はどれくらいですか」「色は画面のとおりですか」という問い合わせが届く。返信のたびに同じ説明を書き、その内容はページには反映されないまま次の商品の撮影に入る。こうした状態は、写真と文章がそれぞれ何を担当するかを決めていないときに起きます。

写真と説明文は、量を増やせば伝わるものではありません。同じことを二回言っている部分が多いほど、肝心の情報が埋もれます。

まず、重複しているところを探す

手元の商品ページを一つ開いて、説明文を上から読みながら、「これは写真を見れば分かるか」を一文ずつ判定してみてください。

  • 「落ち着いたベージュの生地を使用しています」→ 写真で分かる
  • 「金具はゴールドです」→ 写真で分かる
  • 「厚手でしっかりした生地です」→ 写真では分からない
  • 「洗濯機で洗えます」→ 写真では分からない

写真で分かることを文章でもう一度書くと、読み手は「知っている情報」を読まされることになり、そのまま下まで読み飛ばします。その先に本当に必要な情報があっても届きません。まずは重複を削って、文章の分量を減らすところから始めます。

写真が担当するのは、見れば分かること

写真に任せるのは、形・色・質感・大きさの見当・使っている場面です。言葉で説明すると長くなり、かえって正確さが落ちるものが向いています。

必要なカットは、商品によって変わりますが、次の役割で考えると抜けが減ります。

  • 全体:何であるかが一目で分かる。背景は無地に近いほうが判断しやすい
  • 寄り:素材の織りや表面の仕上げが分かる距離
  • 比較:手に持った状態や、身近なものと並べた状態。数字より速く伝わります
  • 使用中:どんな場面で使うものかを示す
  • 難点:縫い目の処理、底面、内側など、買ったあとに「聞いていない」と言われやすい部分

最後の一つは省かれがちですが、返品や問い合わせを減らす効果が大きい部分です。見せたくないところほど、先に見せておくほうが結果的に楽になります。

文章が担当するのは、見ても分からないこと

説明文に残すのは、写真からは判断できない情報です。

  • 寸法の数値:実測で、どこを測った値かを添える
  • 重さ:持ち歩くものなら必須です
  • 素材と手入れ:洗えるか、色落ちするか、どう保管するか
  • 使用上の条件:耐荷重、対応する規格、相性のある機器など
  • 個体差:天然素材や手作業のものは、どの程度ばらつくか

このとき、形容詞ではなく条件で書くと伝わります。「大容量です」ではなく「A4の書類とノートパソコンが入ります」。「丈夫です」ではなく「底面は二重に縫っています」。読み手が自分の持ち物と照らして判断できる形にするのが基準です。

色について一言添えておくのも有効です。画面の設定で見え方が変わることに触れ、実物に近い一枚がどれかを書いておくと、届いたあとの落差が減ります。

並べる順番で迷わせない

写真と文章を作ったら、順番を決めます。読み手は上から順に見て、途中で「自分には合わない」と判断したら離脱します。

  • 1枚目の写真:何の商品かが分かるもの
  • 最初の数行:誰の、どんな場面のためのものかを短く
  • 主要な寸法と重さ:探させない位置に置く
  • 素材・手入れ・条件
  • 使用場面の写真と、細部の写真
  • 背景やこだわりの話

作り手の思いや開発の経緯は、書くなとは言いません。ただし、判断に必要な情報より上に置くと、読みたい人にも読ませたくない人にも届きません。下に置いて、興味を持った人が読む位置にします。

問い合わせを材料にする

ページを直す材料は、すでに手元にあります。過去の問い合わせメールを二十件ほど遡って、商品に関する質問だけを抜き出してください。同じ質問が三回以上出ていれば、それはページに書かれていない情報です。

その質問が「写真で見せるべきもの」なのか「文章で書くべきもの」なのかを判定し、それぞれ追加します。返信で書いた説明文は、ほぼそのまま商品ページに使えることが多いはずです。新しく考える手間はかかりません。

まとめ

今日できることは、主力商品を一つ選び、説明文を一文ずつ「写真で分かるか」で判定して、重複している文を消すことです。消したぶんの空きに、問い合わせで何度も答えてきた内容を書き足せば、それだけでページの精度は上がります。

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