問い合わせが来ないLPで、最初に見直す3か所

広告を止めればアクセスも止まる。かといって出し続けても、フォームまで進む人はほとんどいない。アクセス解析の直帰率を眺めながら、そろそろデザインが古いのかもしれない、と作り直しを考え始める——LPの相談をいただくとき、だいたいこの段階です。
ただ、作り直す前に見るべき場所があります。ここでは、手を入れると変化が出やすい順に3か所だけ挙げます。
1. ファーストビューが「誰の何を解決するか」になっていない
画面を開いて最初に見える範囲に、会社名と抽象的なキャッチコピーしか置かれていないLPは珍しくありません。訪問者はここで、自分に関係があるページかどうかを数秒で判断します。関係がないと感じれば、その下にどれだけ丁寧な説明があっても読まれません。
最初の画面に必要なのは3つです。
- 誰向けか(例:福岡の工務店向け/従業員10名以下の事業所向け)
- 何をするか(例:施工事例をそのまま載せられるホームページ制作)
- 次に何をすればいいか(例:見積もりは無料・1営業日以内に返信)
この3つが1行ずつ書いてあるだけで、離脱の理由が「自分向けか分からない」から「価格が合わない」に変わります。後者なら改善のしようがあります。
もう一つ、実務でよく見かける問題があります。キャッチコピーを画像に焼き込んでいるケースです。スマホで見ると文字が小さくて読めないうえ、検索エンジンにも文章として拾われません。見出しはテキストで書いてください。
2. 申し込みボタンが、最後まで読んだ人にしか見えない
長いLPで、申し込みボタンがページ最下部に1つだけ、という構成をよく見ます。これは「全部読んでから決める人」だけを拾う作りです。
実際には、読み手が申し込みたくなる場所はばらばらです。最初の説明で十分だと感じる人、事例を見て確信する人、料金を見て納得する人、よくある質問で不安が消える人。それぞれの直後にボタンがあるかどうかで、取りこぼしが変わります。目安として、ファーストビューの直下、事例の後、料金の後、FAQの後の4か所です。
ボタンの文字も見直す価値があります。「送信」「お問い合わせ」より、これから起きることを書いたほうが押されます。「無料で見積もりを依頼する」「空き状況を確認する」のように、行動と結果をそのまま書いてください。
スマホでは画面下に固定するボタンも有効ですが、本文を隠すほど大きいと逆効果です。
3. フォームが長く、不安が消えていない
入力欄を数えてみてください。最初の問い合わせに本当に必要なのは、連絡先と相談内容だけのことがほとんどです。住所、電話番号、会社名、部署、役職、予算、希望納期——これらは返信のやりとりの中で聞けます。
必須マークが並んだフォームは、送信の直前で人を止めます。項目を削れないときは、必須を減らすだけでも違います。
あわせて、ボタンのすぐ近くに一文を添えてください。
- 「送信後、1営業日以内にメールでご返信します」
- 「営業のお電話はいたしません」
- 個人情報の取り扱いへのリンク
送った後に何が起きるか分からない状態が、最後のためらいを作ります。
先に直さなくていいところ
デザインの刷新、アニメーション、写真の差し替え。どれも効果がないわけではありませんが、上の3つを直す前に着手すると、費用の割に数字が動きません。ページ全体の作り直しは、3か所を直しても変化がないときの選択肢です。
変更の効果を確かめる
直すときは、1か所ずつにしてください。同時に3か所変えると、何が効いたのか分からなくなります。
見る数字は2つで足ります。フォームのページまで到達した割合と、そこから送信まで進んだ割合です。前者が低ければファーストビューとボタンの問題、後者が低ければフォームの問題だと切り分けられます。
判断は1〜2週間ほど様子を見てから。アクセス数が1日数十件のサイトで、翌日の数字だけを見て戻したり進めたりすると、判断を誤ります。
まとめ
今日できることを一つ選ぶなら、自社のLPをスマホで開いて、最初の画面をスクロールせずに見てください。そこに「誰向けか」「何をするか」「次に何をすればいいか」が書かれていなければ、直す場所はそこです。
IRS WEBスタジオでは、LPの制作と、既にあるページの構成の見直しを承っています。作り直しが必要かどうかの判断からご相談いただけます。